
サメといえば、1975年に公開されたスティーブン・スピルバーグ監督の映画『ジョーズ』をイメージする人が多いかもしれません。
あの映画で登場したのは、ホオジロザメというサメで、巨大人喰い鮫として描かれています。
そのホオジロザメを上回る大きさと言われているのが、今回ご紹介するオンデンザメです。
オンデンザメは、ツノザメ目オンデンザメ科に属するサメで、深海で生息し、めったに見ることのできないサメであり、未だに未知な部分が多い海洋生物です。
オンデンザメは肉食であり、何でも食べるようですが、サメのイメージとはかけ離れた「世界一のろい魚」と言われており、人間を襲う可能性は低いと考えられています。
この記事では、オンデンザメについて、
オンデンザメの生息地やサイズ
オンデンザメの名前の由来
オンデンザメは食べれるの?
の話題をご紹介します。
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オンデンザメの生息地やサイズ
出典:http://irorio.jp/jpn_manatee/20150324/216149/
オンデンザメは、北太平洋、北大西洋などで生息していると考えられています。
日本近海にも生息しており、2015年3月には、駿河湾で捕獲されました。
捕獲されたオンデンザメは、沼津港深海水族館で展示され、一般公開されていましたが、わずか1週間で死亡してしまいました。
オンデンザメは、サメの中でも最大級の大きさを誇り、これまで確認された中で最も大きかったものは、7メートルを超えると言います。
しかし、沼津港深海水族館で展示されたオンデンザメは、1.7メートルほどの雌でした。
沼津港深海水族館によると、生きたオンデンザメを展示し、一般公開したのは、おそらく世界初だと言いますが、1週間で死亡してしまったのは、大変残念でした。
また、オンデンザメは、寒い海域に生息していると考えられていましたが、南太平洋のハワイ沖や南太平洋のパプアニューギニア東方のソロモン諸島付近でも確認されています。
深海ザメであるオンデンザメの生息地や生態などは、未知な部分があり、妊娠した雌のオンデンザメは、未だに確認されていないため、繁殖の仕方については、明らかになっていません。
オンデンザメの名前の由来
出典:https://matome.naver.jp/odai/2143246651781636101
オンデンザメの名前の由来について、調べてみましたが、いくつかの説があるようなので、ご紹介します。
オンデンザメという名前は、日本語で「隠田鮫」と書くそうです。
「隠田」とは、「農民が年貢の徴収を免れるために密かに耕作した水田」のことだそうです。
オンデンザメは、深海で静かに生きているというイメージがあることから、隠れて生活している鮫ということかもしれませんが、定かではありません。
また、英語では「Pacific Sleeper Shark」といい、「太平洋の眠っているサメ」という意味です。
こうして見ると、日本語と英語の意味が似ていますよね。
オンデンザメは、隠れて、眠っている印象があるのかもしれません。
また、オンデンザメの名前の由来が彼岸花だという説もあるそうです。
どういうことかというと、徳島県では、彼岸花のことを「オンデン」ということから、オンデンザメの名前の由来になっているという説です。
彼岸花は、有毒植物であることで知られており、球根に毒があります。
オンデンザメは、隠れて、静かに暮らしているというイメージがある一方で、生態がよく知られていないことから、危険だと思われているからでしょうか。
ただ、徳島県の方言である「オンデン」が、オンデンザメの名前の由来というのは、ちょっと想像しにくい気がしますが…
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オンデンザメは食べれるの?
出典:http://outdoor.geocities.jp/enmaturiuozukan/ondenzame.htm
オンデンザメは、捕獲されたとしても、一般的には捨てられることから、食べることはほとんどないようです。
ただ、オンデンザメの肝臓は、医薬品やサプリメントに用いられる肝油の原料になるそうです。
オンデンザメは、とても貴重なサメですから、食べてみたい気もしますが、おいしく食べたという情報はなかったことから、食べてみたけど、まずかったということかもしれません。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
この記事では、オンデンザメの
オンデンザメの生息地やサイズ
オンデンザメの名前の由来
オンデンザメは食べれるの?
についての話題をご紹介しました。
深海生物というと、まだまだ知られていないことが多いことから、興味をそそられますよね。
サメの中でも最大種であるオンデンザメは、未知な部分が多く、調べても、調べても、興味の尽きない、とても魅力的な深海生物です。
そんなオンデンザメは、日本近海で生息しており、ある意味、日本に身近で、運が良ければ、見ることも可能な深海生物です。
この記事を読んで、オンデンザメに興味を持っていただけたなら幸いです。
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