自分が知らないうちに犯罪に巻き込まれ、無実の罪で有罪判決を受けてしまった本多千香さん。
「メルボルン事件」と呼ばれ知られているその事件とは、一体どのようなものだったのでしょうか?
この記事では本多千香さんについて、
メルボルン事件とは?
チャーリーは何者?
本多千香の現在は?
の話題をご紹介します。
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メルボルン事件とは?
参照元:
「メルボルン事件」とは、1992年にオーストラリアのメルボルン空港にて日本人観光客5名のスーツケースからヘロインが発見され、懲役15年~20年の有罪判決を受けたという事件です。
その5名の内の1名が、本多千香さんでした。
有罪判決を受けた5名は、逮捕後も一貫して無罪を主張しましたが、連邦最高裁まで争った結果、麻薬密輸の罪により刑が確定しまったのです・・・。
本多千香さんたちは、途中経由したマレーシアにてスーツケースが盗まれており、その際ガイドから別の新しいスーツケースが渡されていたといいます。
そしてそのスーツケースが二重底となっていて、ヘロインが隠されていたのです。
結局有罪判決に逆らうことはできず、有罪判決を受けた日本人5名はビクトリア州の刑務所で服役しました。
2002年に男性3名と本多千香さんが仮釈放され帰国しており、2006年までに残りの1名も仮釈放され日本に帰国しています。
本多千香さんは、メルボルン事件当時36歳でした。
埼玉の大宮にあるパブで働いており、常連客にオーストラリア旅行に誘われたのだそうです。
メルボルンに行く途中クアラルンプールで一泊し、その後オーストラリアのメルボルン空港に着いた際にヘロインが見つかり、逮捕されます。
本多千香さんは英語が分からなかったそうですが、通訳もつかず訳が分からないまま裁判となり、そのまま10年を超える懲役刑が言い渡されました。
そんな恐ろしい事件に巻き込まれ、自殺未遂まで図ったそう・・・。
海外の言葉も知らない中で、知らないうちに犯罪に巻き込まれ10年もの有罪判決を言い渡されてしまうなんて本当に恐ろしい事件です。
無事に日本へ帰国できたことはよかったと思いますが、それでも心には深い傷を負ってしまったことでしょう・・・。
チャーリーは何者?
参照元:
メルボルン事件を探っていくにつれて、徐々に分かってきたことがいくつかありました。
先ほども触れましたが、本多千香さんはメルボルン事件当時36歳で、埼玉・大宮にあるパブで働いていました。
そこの常連客だった男性にオーストラリア旅行へ誘われたといいます。
オーストラリア旅行のメンバーは7人で、そのメンバーは企画した人の兄弟や知人だったそうです。
本多千香さんを含む一行は、メルボルンに行く途中クアラルンプールで一泊し、その後、オーストラリアのメルボルン空港にてヘロインの密輸現行犯として逮捕されます。
本多千香さんについてはメルボルン事件に巻き込まれたという「冤罪」なのだろうという説が濃厚だそうですが、他の人物に関してはちょっと怪しいことも多いそう・・・。
このオーストラリア旅行は“接待旅行”ということだったそうですが、なぜか自分たちで代金を支払っていたといいます。
そして、経由したマレーシアにてスーツケースが盗まれたとのことでしたが、その荷物はすぐに出てきていたそうなのです。
事件が明るみになっていくにつれ、矛盾点も多くなってきたと言われています。
さらに探ってみますと、オーストラリア旅行を企画した者は元暴力団員で、公文書偽造や拳銃所持、向精神薬所持などの前科がありました。
その兄弟や知人など、捕まったときの証言などから考えると本多千香さん以外がグルだったのではないかと言われているようです。
そこで浮上してくるのが、「チャーリー」という人物。
このチャーリーという人物は、マレーシアで合流した現地の人間です。
マレーシアでチャーリーと合流した旅行企画者たちが、本人たちによって薬物密輸を企てていたのではないか・・・と予想されているんですね。
そのチャーリーを含めての薬物密輸事件に、本多千香さんは巻き込まれた・・・という可能性が最も高いのではないかと思われます。
常連客に誘われた旅行に軽い気持ちで行くというのは普通のこと。
しかし、そんな言葉も文化も違う場所で薬物密輸の運び屋に知らないうちにされてしまっていたなんて・・・冤罪というのは考えるだけで恐ろしいです。
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本多千香の現在は?
参照元:
2018年現在、本多千香さんはすでに60歳を超えられています。
メルボルン事件で冤罪の罪で10年もの期間を服役として過ごし、2002年に仮釈放され帰国した本多千香さん。
現在はそのまま日本にいると思われます。
メルボルン事件からは早20年以上が経っており、仮釈放されてから15年が過ぎました。
しかし、今もなお正式にオーストラリア政府から「無罪」と認定されたわけではなく、本多千香さんは「薬物密輸」の罪で服役したことに変わりはありません。
刑事訴訟の手法にも問題があったとされており、1998年には国際連合により定められた“自由権規約”に違反していたということで、規約人権委員会に対して個人通報も行われているようです。
メルボルン事件ののちに帰国した本多千香さんを思い、弁護団が無罪を勝ち取る活動をしたこともありました。
そして、本多千香さんが冤罪を受けたメルボルン事件の恐ろしさなどをまとめたものが書籍になったり、劇になったりもしました。
しかし、それらはあくまでも“有罪”という扱いのようです・・・。
いくら無罪であり冤罪を訴えても有罪とされてしまうなんて・・・そんな人生、本多千香さんが本当に可哀想で仕方がありません。
こうやって事実を探ってみると「巻き込まれた可能性が高い」ということは分かるのですが、はっきり「無罪」と言ってほしいものです。
ただ知人に誘われ旅行に行っただけで人生が狂ってしまった女性もいるのだ、ということが少しでも知られてくれたら嬉しいですね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
メルボルン事件とは?
チャーリーは何者?
本多千香の現在は?
についての話題をご紹介しました。
日本人女性が巻き込まれ冤罪として薬物密輸で逮捕されてしまったメルボルン事件。
現地で合流したチャーリーという人物を含めた身近の知人に、結果的に裏切られた形となってしまったという恐ろしい事件です。
残念ながら今でも無罪とはなっていないですが、メルボルン事件について、いつか本多千香さんの無実が晴れるときが来ることを願っています。
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