
日本のアートディレクターとして、これまで数々の作品を生み出してきた森本千絵さん。
素敵な作品をたくさん世に生み出してきた一方で、その作品の中には“パクリ”と言われてしまうような作品もあるようです。
この記事では森本千絵さんについて、
森本千絵のプロフィール
盗作疑惑の作品とは?
ミスチルのジャケットを担当?
の話題をご紹介します。
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森本千絵のプロフィール
参照元:
http://goodneighborsjamboree.com/2014/%E6%A3%AE%E6%9C%AC%E5%8D%83%E7%B5%B5
名前:森本 千絵(もりもと ちえ)
生年月日:1976年4月26日
職業:日本のアートディレクター、コミュニケーションディレクター
出身地:青森県三沢市出身、東京都育ち
経歴:goen°主宰、武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科 客員教授
1976年青森県三沢市で産まれ、東京で育った森本千絵さん。
“千絵”という名には、「沢山の糸(ひと)と会う」という意味が込められているそうです。
幼少のころから、生け花の先生である祖母とテーラーを営む祖父の影響で、「切り花」や「残布のコラージュ」で絵を描くことが好きになったといいます。
デザインに興味を持ったのは、幼いころの影響が強かったようですね。
目的がある、人に伝えるためのデザイン作りに早くから目覚め、中学生の頃からすでに広告会社を目指していた森本千絵さん。
中学生のころから目標を確実に決めていたなんて、尊敬してしまいますね。
森本さんは武蔵野美術大学の視覚伝達デザイン学科を経て博報堂に入社しています。
そして2007年、“もっとイノチに近いデザインもしていきたい”と考えた森本さんは『出会いを発見する。夢をカタチにし、人をつなげる』をモットーに、株式会社goen°を設立しました。
私生活では、現在、一児の母としてますます勢力的に活動の幅を広げている森本千絵さん。
そんな森本さんの代表作はこちらです。↓
・NHK大河ドラマ「江」
・朝の連続テレビドラマ小説「てっぱん」のタイトルワーク
・松任谷由実「宇宙図書館」
・Mr.Children「HOME」「SUPERMARKET FANTASY」のデザイン
・SONY「make.believe」
・組曲、Right-on、AZUL のCM演出
・サントリー東日本大震災復興支援CM「歌のリレー」の活動
・Canon「ミラーレスEOS M2」
・KIRIN「8月のキリン」、「一番搾り」、「一番搾り 若葉香るホップ」のパッケージデザイン
・・・以上のように、広告の企画や演出、商品開発からミュージシャンのアートワークなどを中心にさまざまなデザインを担当してきました。
また、そのほかにも本の装丁、映画・舞台の美術や、動物園や保育園の空間ディレクションを手がけるなど、森本千絵さんの活動は多岐に渡ります。
Mr.Children25周年企画や、隈研吾氏と高木学園附属幼稚園のトータルデザイン、南三陸志津川さんさん商店街のロゴ・サインデザインなども手掛けているということで、デザイナーとしての期待はますます高まっています。
目を引くような綺麗で印象的なデザインが多いため、森本千絵さんのデザインはとても分かりやすく印象的ですよね。
一度見ればパッと脳裏に焼き付くようなインパクト、それでいて優しさもあるようなデザインが特徴的です。
盗作疑惑の作品とは?
参照元:http://www.mayz.jp/morimotochie/
そんなキレイなデザイを生み出し続けている森本千絵さんですが、これまで盗作やパクリなどの疑惑が浮上したこともしばしば。
アーティストはだれでもそのような疑惑が浮上してしまうようですが、森本千絵さんもそんな盗作疑惑が囁かれてしまったそうです。
まず盗作問題に挙がった作品は、松任谷由実さんのアルバム『POP CLASSICO』。
パクリ疑惑とされているのは、アルバムデザイン9文字目の『I』の文字に対するデザインです。
松任谷由美さんのアルバムの『I』の文字は、女性が長いドレスを下に垂れ流しているデザインなのですが、そのドレス姿やポーズなどが酷似している写真が存在するのです。
その写真はティム・ウォーカー氏のもの。
さらには、その画像内の螺旋階段までもがデザインとして酷似しているため、パクリ疑惑を受けてしまうのは仕方がないと思ってしまいます。
また、森本千絵さんデザインの『丸山景観』のポスターにもパクリ疑惑が浮上しているようです。
ポスター内にはシロフクロウが描かれているのですが、そのシロフクロウがドイツの写真家「tanja-askani」さんが撮影したものをパクっているのではないかと言われているのです。
こちらはどこからどう見ても同じようなデザインのため、誰が見ても「パクっているのではないか・・・?」と疑ってしまうと思いますね。
そして、最後のパクリ疑惑の作品は、ミスターチルドレンのアルバム『スーパーマーケットファンタジーズ』でのデザイン。
タイトル通りスーパーマーケットを舞台に、鮮やかで華やかで、不思議な世界観を作り出しています。
そんなオシャレなデザインなのですが、デニス・ダーザク氏の写真をパクっているのではないかという疑惑が。
しかし、見比べてみるとそこまでパクリという感じはありません。
盗作したと言えばそう見えてしまいますが、違うと言われれば盗作作品には観えない気もしてきます。
つまり、グレー・・・といったところでしょう。
この世には数えきれないほどのデザインが溢れかえっていますから、似ているようなものは少なからず存在してしまうと思います。
あまりにも酷似しているというものはパクリと認めるほかないと思いますが、ちょっと似ているだけというならばパクリとは言い切れないでしょう。
そこのラインが難しいところですよね。
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ミスチルのジャケットを担当?
参照元:https://www.sharepark-web.jp/news/2016/06/-vol9-art-director.html
以前ミスチルのアルバムデザインが盗作疑惑を受けてしまった森本千絵さんですが、これまでにもミスチルのデザインを何度か手がけています。
まず、ミスチルの「彩り」。
この作品は「森本千絵さんといえばこれ!」といわれるほど、森本千絵さんが注目されたきっかけとも言えるジャケットデザイン・PVの仕事だったそうです。
森本千絵さんの独特であたたかみのあるデザインが、見る人の心を引き付け、ミスチルと森本千絵さんの世界観を存分に出した作品だと言われています。
次に、パクリ疑惑も浮上した「スーパーマーケットファンタジーズ」。
森本千絵さんにしてみれば一生懸命作り上げた作品に盗作疑惑が浮上し、正直良い気分ではないことでしょう。
しかし、個人的にはミスチルのアルバムデザインのなかでもトップレベルで好きなデザインです。
オシャレだし、温かみもあり、ストーリー性があって物語が感じられて、それでいて不思議な世界観を保っている・・・とても素晴らしい作品だと思いました。
そして何と言っても、注目が集まったのは「Mr.Children25周年企画」。
結成25周年を迎えたMr.Childrenの25周年を企画し、25周年アニバーサリー広告がつくられました。
その広告デザインを担当したのが、これまでミスチルのジャケットを手がけてきた森本千絵さんです。
「Thank you!25th Anniversary」の文字に、ファーストシングル「君がいた夏」のジャケットと同じポーズ&立ち位置のメンバーがいるというデザイン。
その周りをこれまでのジャケットが彩るアートワーク・・・という、ものすごく壮大なポスターです。
私は初めてこのポスターを見たとき、あまりの美しさに衝撃を受けました・・・。
そのアートワークは、デザインをすべて立体的に作り直して撮影したものだそうで、よりリアルな存在感があるんです。
まさに「センスのかたまり」だと思いました。
25周年を飾るポスターとして、これ以上のものはない!と言えるような、素晴らしいものです。
ミスチルのデザインは、森本千絵さんの世界観とぴったり重なるのかもしれませんね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
森本千絵のプロフィール
盗作疑惑の作品とは?
ミスチルのジャケットを担当?
についての話題をご紹介しました。
これまで数多くの素敵なデザインを生み出してきた森本千絵さん。
盗作・パクリ疑惑が浮上しながらも、自分の世界観を変えずに己の道を進んでいくという姿はカッコいいと思いました。
誰も作り出すことのできない“鮮やかだけど儚さも感じる”ような森本千絵さんのデザインに、これからも注目していきたいと思います!
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